「カネサ」の血統、ばんば続いてこそ 旭川の生産農家3代目・坂井さん 12/12
【旭川】民間企業の支援が明らかになり、帯広単独開催による存続の可能性が出てきたばんえい競馬。祖父の代から馬を育て、四歳牡馬で今季獲得賞金トップのカネサブラックを生産した旭川市東旭川の坂井秀彰さん(57)も期待を膨らませる。デビューを待つ子馬を世話しながら「この子のレースが見たい」と話している。
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061212&j=0044&k=200612122159
坂井さんの一日は朝五時に始まる。雪深い道を抜けて丘の牧場へ。妻の裕子さん(49)と二人三脚で、本業の肉牛生産とともに母馬二頭と子馬二頭を育てる。三百六十五日休みはないが「馬が生きがい。走る姿を見れたら何でもない」と言う。
一家と馬の付き合いは一世紀を超す。明治三十年代に四国から入植した祖父の故徳次さんが農耕馬の生産を始めた。
三代目の坂井さんがばんば用の馬づくりを始めたのは、市営競馬組合が発足した一九八九年。生産し、馬主として屋号の「カネサ」を馬名に冠した馬は十二頭。広さ約五ヘクタール、高低差三十メートルの牧場が脚力を育てる。
ブラックには、現役最強のスーパーペガサス(十歳)を超えるとの声もある。ブラックの相方で、昨年度リーディングジョッキーの鈴木勝堤騎手(47)=旭川市=は「まだまだ成長する。いずれ、ばんえいをしょって立つ」と太鼓判。今夏の岩見沢開催では弟馬のカネサテンリュウ、カネサリュウと三頭で、三日連続でメーンレースに勝つ快挙も達成した。
ばんえい競馬は十月から存廃に揺れ続けた。だが坂井さんに馬を処分する気持ちはなかった。「育てるのはレースに出すため。競馬が無くなっても世話はする」と力を込める。雪の積もる牧場ではブラックの妹の一歳のローズと零歳の静香がデビューを待つ。
2006/12/12 08:01
- [2006/12/12 08:01]
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